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水産開発事業の企画・運営・技術者派遣・研修業務/株式会社国際水産技術開発
 ラオス南部ボロベン高原より

ラオス南部ボロベン高原より

現在、私はラオス国でJICA技術協力プロジェクトの短期専門家として養殖普及を担当しています。皆さんはラオスという国をご存知でしょうか?ラオスはベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーおよび中国に囲まれた海を持たない内陸国です。ここで私は食べるための淡水魚を普及するため、ラオス南部の4県を出張で廻っています。この出張中、私は常にボロベン高原という地域を通過します。今日はこのボロベン高原について紹介したいと思います。

ボロベン高原はラオス南部の都市、チャンパサック県パクセー市から約50㎞北東へ向かったところにある1,200m級の広い高原です。この高原はチャンパサック県、サラワン県およびセコン県に跨る広い丘陵地帯を形成しています。降雨量は年間3,000㎜以上で豊かな水資源を供給しています。高原を登った町の気温は20度ぐらいで、メコン川の畔のパクセーから一気にここまで上ると非常に寒く感じ、そしていつも雨が降っている気がします。この地域は水資源が豊かですが、大きな河川がないので天然魚が少なく養殖魚のニーズが非常に高いことから、養殖普及のポテンシャルが高い地域です。

                               
                    たわわに実ったコーヒーの実                            
            コーヒーの花

 ボロベン高原ではコーヒー栽培が有名です。ラオスの巨大会社の一つであるダオファン社はこの高原の麓に立派な工場を構えています。そして、我々がこの高原を通ると季節によって様々な農産物が道端で売られているのが目に入ります。パイナップル、バナナ、ドリアン、アボガド、お茶、ハクサイ、キャベツおよびジャガイモなどです。同僚のラオス人の楽しみは、この高原を通りがかるたびに車を止めてこれらを安く買い込むことのようです。私は時々ドリアンを買います。ところで、先日はボロベン高原のイチゴ農家を見学しました。日本で研修した経験のあるというこのタイ人の栽培農家が作ったイチゴを試食させてもらったところ、非常に甘く感じました。ボロベン高原の豊かな自然と広大な土地は農家にとっても魅力のある土地なのだと感じました。

                    
              道端で農家が農産物を売っている小さな市場
K.S.
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